慣れないベッドで目が覚めた。
頭がスッキリしない。でもなぜか、心は昨日より少し落ち着いてる。不思議だな、と思いながら天井を見ていた。
生活の安定の目処は、まだ立っていない。退職を決めて、収入はこれから作っていくところ。客観的に見れば、不安定この上ない状況だ。
なのに。
旅行の計画を立てて、普通の週末を過ごして。そんな穏やかな日常の輪郭が、うっすら見えてきた気がしてる。
心の安定と生活の安定は、別々にやってくる
たぶん私、ずっとこのふたつをセットだと思ってた。
生活が整ったら、心も落ち着く。安定した収入があって、初めて穏やかでいられる。そういうもんだと。
でも違った。
将来の話ができる相手がいる、ということの安心感。それだけで、こんなに心が凪ぐんだと知った。生活はまだぐらぐらしてるのに、心の土台みたいなものが、ちょっとだけ戻ってきてる感覚。
ああ、これが欲しかったんだ、と思った。
貝殻から出られない人のそばにいる苦しさ
ただ、気になることがある。
彼は、傷つくのがこわい。
それ自体は、わかる。傷ついてきた人間が自分を守ろうとするのは、当たり前のことだから。
でも彼のやり方は、いつも冗談っぽく相手を試すことだ。軽い球を投げて、相手の反応を見て、安全かどうかを確かめる。最初は面白いと思ってた、正直。でもそれが癖になって、長い年月をかけて、もう性格になってる。
貝殻にいつでも戻れる位置から、決して離れない人。
それを見ていると、だんだんこっちが苦しくなってくる。
女の本音を、ひとつだけ言わせてほしい
相手を疑うとき、女はわかりやすい行動はとらない。
本当に後ろめたいことがあるとき、女はもっと静かに、もっと巧妙に動く。わかりやすく試されるような行動をとるのは、むしろ「見て」というサインだったりする。
私はあなたを騙すつもりはない。ただそれを、信じてほしい。
疑うことで一番苦しんでいるのは、あなた自身だ。その苦しさをこちらに向けられると、私まで傷つく。好きなのに、傷つく。それがしんどい。
私が出した、今の答え
結論は急がない。
彼が複雑なものを抱えてることには、気づいてる。これからどう動くか、もう少し見てみようとも思ってる。
でも、ひとつだけ決めていることがある。
変わらないままのあなたでは、私はあなたを選べない。
貝殻にいつでも戻れる位置に立ったまま、こっちに手を伸ばしてくるあなたを、選ぶことはできない。
それは冷たさじゃなくて、私なりの誠実さだと思ってる。
最後に
心の安定と生活の安定は、別々にやってくる。
それでいい、と今は思える。
生活はこれから整えていく。心はもう、少しだけ戻ってきてる。そのふたつが、いつかちゃんと揃う日がくればいい。
私は私のペースで、前に進もう。

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