離婚して、まず私の頭にあったのは「自立」の二文字でした。
長年頼ってきた柱を失い、一人で生きていかなければならないという恐怖。 現実を突きつけられた私は、焦りに突き動かされるように「足し算」を始めました。
「もっと稼がなきゃ」 「もっと知識を増やさなきゃ」 「できることを増やして、自分を武装しなきゃ」
何のしがらみもなくなったのだから、ついでにキラキラした姿になって 「離婚して綺麗になったね!」 と言われるくらいになりたい。
自分を高く売るための「武装」こそが、自立への近道だと信じて疑いませんでした。
■ 井の中の蛙だった私
そんな時、スマホを開けば流れてくるのは「起業」や「投資」で成功した人たちの眩しい言葉。 当時の私は、まさに井の中の蛙でした。
SNSで、自分と同じようにシングルで子供2人を育てる「シンママ起業家」を見つけては、 「この人も私と同じだ!だったら私だって成功できるはず!」 と、勝手に自分を重ねて夢だけを追いかけていました。
■ 井の中の蛙が見た「夢」
けれど、スマホの画面を閉じれば、そこにあるのは過酷な現実です。
転職したばかり。 引っ越したばかり。 娘の高校進学。
新しい環境に慣れるだけで精一杯で、生活も精神も、実はもうパンク寸前。 足し算をして自分を大きく見せようとすればするほど、足元の不安定さが浮き彫りになっていきました。
ところが、この「足し算」には、想像もしていなかった大きな落とし穴がいくつもあったのです。
(次回へ続く)
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